武蔵野のお庭のアプローチ

前回、ご紹介させて頂いた武蔵野のお庭のアプローチです。

道路から玄関の段差へと緩やかに登る小道は川砂利の洗い出しとして、

その周りに幹の流れが特徴的な雑木を配し、

足元に主庭で使用したものと同じ種類の下草を配して全体が繋がるような植栽としました。

毎日の行き帰りに、移り行く季節を感じてもらうこと。

このシンプルな自然の姿を好まれるお施主様が悩まれていたことが自転車置き場でした。

自転車は自転車置き場に。

そう考えるのは当然のことですし、使い勝手を考えると、

その場所の中で自転車置き場を設けることが妥当とも思います。

ただ、玄関までのアプローチの幅を考えたときにそこまでのスペースを取りづらいのが正直なところでした。

では、自転車置き場に見えない自転車置き場を作ろう。

洗い出しのアプローチの延長線に石畳を設けることで、

自転車がある時も無いときも、庭の景色が変わらないようにすることで、

小道の構成を変えることなく、施工することが出来ました。

外観がとてもモダンな素敵なお宅。また、環境に配慮されたOMソーラーハウス。

その上、お庭となる外周りにも配慮された暮らしを考えるお施主様。

本当に感謝です。

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この記事を書いた人

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北中 祐介

1978年生まれ。三重県伊賀市出身。
フロッグステラ(横浜市青葉区)に勤務後、石正園(西東京市)にて6年間の修行を経て、2012年4月独立。以後、北中植物商店(旧モリノナカ)を立ち上げ、東京都内を中心に住宅庭園設計・施工・管理を行う。