前回、少しご紹介させて頂いた横浜市金沢区のお庭です。
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お宅のリフォームに伴って、お庭の方も新たに造園させて頂きました。
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新しく設計されたお宅は、掘りごたつのある居間や書斎で、大きく窓を切っているので、
屋内から庭はまるで額縁を通して見ているかのようです。
そんな絵画的な要素を必要とする一方で、畑仕事が大好きな奥様が庭に出た時に感じる、
雑木林の中にいるような実生の感覚をも感じてもらえるように設計しました。
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里山の景色が今回も庭づくりの大きなモチーフになっています。
また、スダジイやシラカシの大木が元々お庭にありましたので
それをうまく生かした植栽も心がけました。
針葉樹のサワラを使って少し暗い雰囲気を出し、
背景にコナラやモミジの雑木の幹のラインを大切にしました。
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また、庭と畑の境界部分にも、
コナラなどの雑木類、
またカキの木などもアクセントにして全体の統一感を出していきました。
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畑仕事も出来るお庭で、
開かれた雑木林から針葉樹の森へと続く、
そんな途中の景色を感じてもらえたら嬉しく思います。
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また、今回はグランドカバーとしてタマリュウを使用したので、
地面の起伏にも大きく気を使いました。
土を踏み固めて時間の経過と共に苔をのりやすくする仕上げよりも
グランドカバーを使った場合に起伏が平坦に見えてしまうのを防ぐためです。
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そんな起伏の途中途中で、四季で表情を見せる、
下草や野草の類もパラパラと入れてあります。
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書斎からの眺め(コナラなど)
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居間からの眺め(ヤマモミジ)
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風に揺れる下草類や庭の起伏
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またもうひとつ、自分が大切にしている庭づくりのモチーフに湧き水の景色があります。
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今回は、お施主さまが元々お持ちの水鉢を使用させて頂き、
小さな流れと湧き水の景色も造らせて頂きました。
今回は生活の中にある湧き水がテーマです。
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以前見学をさせてもらった滋賀県にある「針江の生水」に代表される
川端文化の景色をお手本に造らせて頂きました。
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知っての通り、日本各地に湧き水の景色は様々あって多種多様です。
そんな景色をうまく庭に取り込めたら良いなと思っていましたので、
今回はお任せ頂けたお施主様に本当に感謝しています。
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また、自分が修行時代に親方から
「沢山の良いものを見なさい」
と言われ続けてきたことも改めて考えさせられることとなりました。
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今後の夏と年末に行なう手入れで、お伺い出来ることが何より楽しみでなりません。
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湧き水の景色
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担当:北中祐介