年末のお庭の手入れ

今年のうちにお庭の剪定作業とお掃除をして、お正月を迎えて頂けたら

という、業界では「冬の手入れ」と言いますが、現在、我が社でも

真っ只中を迎えております。

温暖化の影響なのか、年々紅葉が遅れていて、本来ならこの時期に葉っぱを落とす雑木の類も、

まだ紅葉が見頃の所が場所によっては見受けられます。

葉っぱなんてそのうち落ちるでしょう?と思われるかもしれないですが

この時期が1ヶ月ズレるだけで、私共にとってはそれが結構問題なのです。

四季の変化を楽しむことができる雑木(落葉樹)の年末の手入れ作業の中で、

枝を抜く剪定作業は当然のことながら、

北中植物商店ではもうひとつ心がけて

いることがあります。それは雑木(落葉樹)の葉っぱを全て落とし、

尚且つ落とした葉っぱを全て掃き取り、持ち帰るというものです。

そうすることで、これから数ヶ月、つまりは新緑の春まで、お庭の林床を

きれいに保つことができます。

病害虫の予防にも繋がりますし、何より幹と冬芽の

雑木のラインは本当にきれいで冬の景を表現する上で欠かせないことだと

思っています。

また、冬の景をつくる上で欠かせない、ワラボッチや松の幹に巻く虫取りも

藁を使って手づくりしています。赤い実にそっと添えてあげることでなんとも

いえない風情が生まれます。

是非一度、北中植物商店の「冬の庭のお手入れ』をお試し下さいませ。

手入れ後の冬の景色

この記事を書いた人

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北中 祐介

1978年生まれ。三重県伊賀市出身。
フロッグステラ(横浜市青葉区)に勤務後、石正園(西東京市)にて6年間の修行を経て、2012年4月独立。以後、北中植物商店(旧モリノナカ)を立ち上げ、東京都内を中心に住宅庭園設計・施工・管理を行う。